片麻痺婚活記

50代で脳卒中になり左片麻痺で離婚 中学生の息子と再婚に向けての奮闘記です

フィリピンでお見合い④

翌日日本に帰る最終日朝3時に目が覚めました。昨日までのウキウキ感が嘘のよう。

冷たい隣のベッドに目を移します。

もう一度状況を整理。


彼女は1カ月5万円近いお金が欲しいと言った。

子供が病気になればどこにいても駆け付ける

これは母親だから仕方ない

しかし月5万円渡して頻繁にフィリピンへの帰国費用が出せるか?

出せる訳がない。

子供がいる母親は誰も同じ。

→子供のいないAさんに乗り換えよう!

時刻は4時前ですが結婚会社の方に報告

うつらうつらしながら朝を迎えました。早朝に戻ると言ったSさんは7時になっても現れず。

一人でシャワーを浴び右肩は洗わず終わりました。

今日起きる予定の7時になっても現れず。

会社の方からSさんにはキャンセルを伝えAさんに今日来れるか確認しているとの連絡を受けました。

7時30分ごろドアがノック。

Sさんです。

彼女は自分が泥棒したと言われて驚いている、とちょっと解釈の違う事を言っています。

まぁ、それも似たようなものなんで説明もなく5000ペソ持って行った事を伝えると

文句を言われなかったからOKと思ったと言います。

しかし3000ペソで足りないなら説明欲しいです。

もしこれに味を占めると何度でも言ってくるでしょう。

Sさんにあなたは子どもが大切であり子供に困った事があればお金を必要とする事、私はギリギリまでのお金を渡しているのだからこれ以上は破産してしまう。

何より子供の事を考えれば子供にすぐ会えるフィリピンにいた方が良い等話しました。

彼女は涙ぐんで何度も私に謝ります。

本当に私達は終わりなのか尋ねます。

二日間と言う短い間でしたが凄く気のつく女性でした。しかし、彼女の希望する金額。

小学生の子供が病気になるなんて当然です。

少しはお金渡したいと思います。けれどそれを何度も繰り返したら私のお金が無くなりイライラし、喧嘩の絶えない毎日が容易に想像出来てしまいます。

ここは私達は結婚出来ないと言い

ホテルの部屋を出ました。

Sさんは朝食を食べるか聞いてきましたが食欲もなく特に二人向き合って食事は気まずいので断りました。

業者さんからAさんは連絡付かなかったとメールがありました。最後まで縁がないなぁ。

交わす言葉も少なく私達はロビーで迎えの車が来るのを待ってました。


通訳の方が来て彼女と私から経緯を確認します。お金はハグして了解したと思った。

これからはちゃんと話す。

月の仕送りは少ないから仕事がしたい。

彼女は私が仕事をする事を禁止と思っていた。

そっか。やはりお金事は通訳の方交えて話さないと駄目ですね。

その前に婚約後支払う料金の中に仕送りの話について交渉してくれると書いてありました。先に通訳の人交えて話せば良かった。

通訳の方から結婚やはり辞めますか?と聞かれました。

今からまた相手を決めてフィリピンに来るのも大変です。何よりSさんは甲斐甲斐しく世話をしてくれてこんな女性を見つけるのは難しいと思います。

一瞬、逡巡した後

「やはりお願いします」と答えました。

Sさんの顔がパァっと笑顔変わります。

ゴメンね、ゴメンね。

と、何度も言って来ます。

話す言語が違うからいくら話しても意思の齟齬は起きる。昔妻達とはこれをなあなあにしていたのでわだかまりが残り喧嘩になっていました。

この時点では彼女の本心が単に日本に来たい為か純粋に私好意を持ってくれているか(まあ少ないと思うけど)わかりませんが。

彼女とやり直そうと決めたら急にお腹が空いてきました。

まだ飛行機の時間には余裕があるので朝食バイキングに行って来ます。


また彼女は私の料理を取り分けてくれます。

中華風の肉まんが美味しかった。

メロンも持って来てくれましたが

これはちょっと。

匂いはメロンですが食感は梨。味も薄いです。

冬がないから甘味が少ないって言ってました。

食事を終え、空港まで彼女と最後の時間です。最初肩に回した手は下に降りてTシャツの隙間から腰に触れます。

久しぶりの柔らかな肌感触。

いいなぁ。でも椅子に挟まれているので

少し痛い。残念だけど腰から手を抜いて太ももの付け根近くに手を置きます。

サワサワと触って様子を伺う。彼女は私の手に腕を絡ませるけど拒否はありません。

気分は痴漢ですね。

そのまま鼠蹊部まで指を這わせジーンズのチャックの部分をクリクリ。

彼女は眉を少し顰めます。

昨日お預けくらってしばらく会えないんだからこれくらい当然とかのじょをいじめます。

本当ならジーンズの隙間から手を入れたかったけどさすがに前席からバレるのでやめました。思ったより道が空いているので空港近くの港で休憩。

お高そうなクルーザーがいっぱい。


ここは桁違いの金持ちがいっぱい居るそうです。

港はすんごい汚くて釣りしても食べられないそうです。

車に乗ると彼女は固まっている右手をマッサージしてくれましたがやって欲しいのは左腕。ちょっと向きをかえて空港着くまでマッサージしてもらいました。

空港お別れはあっさり と思ったら業者さんキスシーンを撮りたいと言われ空港前でキスしました。恥ずかしいーーー

空港内には出国者しか入れないため

一人で入場。持ち物チェックが急にあって焦って杖貰う忘れてしまいました。

係の人に言うと直ぐ持って来てくれたんで助かりましたが。

その後も身障者なんで優先させてもらい飛行機手前まで行って待ってました。

すると空港内案内してくれた方が話しかけます。

一人でなにをしにやって来た?女だろう?相手はいくつだ?30?良い選択だ。なぜ歩いて来た?俺がいれば車椅子で簡単に運んでやったぞ まあチップはもらうけどね

と要はお金ちょうだいって事でした。

残りのフィリピンペソは彼女に上げてしまったので財布の中には千円札と硬貨しかありません。千円はチップには高いだろうと五百円やろうとしたら硬貨入らない、札が良いって。

今度フィリピンに来たらフェイスブックに連絡しろと電話番号教えてくれました。

しかし日本に帰って検索したら見つかりませんでした。彼女に調べてもらおう。

その後は特に問題なく空港まで着きました。

しかし最後に問題が!

駅の待合室でまた杖を忘れてしまいました。

時間も遅いためまた成田まで行きました。

やはり自分の部屋のベッドがいいや。

さあ次回は婚約です!